韓国の次期大統領選に向けた与党と最大野党の予備選の候補者登録が、15日にいずれも締め切られた。保守系与党・国民の力は11人と乱立し、進歩(革新)系最大野党・共に民主党では3人が登録を済ませた。党の候補を決める争いがそれぞれ本格的にスタートし、5月初めまでに候補が決まる予定だ。
- 韓国大統領選、最大野党の主要候補出そろう 前知事が立候補を表明
共に民主党は、世論調査で他の与野党の候補らに大差をつけている李在明(イジェミョン)前代表に、「非李在明系」と呼ばれる金東兗(キムドンヨン)京畿道知事と金慶洙(キムギョンス)前慶尚南道知事が挑む形だが、李氏の優位は動かない情勢だ。元慶尚南道知事の金斗官(キムドゥグァン)氏も立候補を表明していたが、予備選のルールに不満を示して取りやめた。
国民の力は金文洙(キムムンス)前雇用労働相、洪準杓(ホンジュンピョ)前大邱市長、韓東勲(ハンドンフン)前党代表、安哲秀(アンチョルス)国会議員、羅卿瑗(ナギョンウォン)国会議員ら11人が届け出たが、有力候補の1人とみられていた呉世勲(オセフン)ソウル市長は12日に不出馬を表明していた。予備選ではまずは書類審査、世論調査で候補を4人に絞り込む。
与党内から立候補を期待する声が上がっていた韓悳洙(ハンドクス)首相も予備選には参加しなかったが、無所属での立候補を求める声もあるという。